ごせんちめーたー

上海在住新大阪人(一時帰国中)。妊娠中にTOEIC初受験し、970点達成しました。

【TOEIC新形式対策】旧形式の参考書は使えるの?

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TOEICは2016年5月から新形式に変わり(団体受験は2017年4月から)、新形式対応の参考書が続々と登場しています。それによって今まで持っていた参考書が使えなくなったと思った人も多いかもしれません。

でも、せっかく旧形式テキストを持っているなら、使って勉強しても大丈夫だと思いますよ。

実際私は参考書を4冊使って勉強しました。内3冊は新形式以前に発行された、いわゆるout of date(時代遅れ)と思われがちな参考書だったんですが、それでも無事970点達成できました

自信を持って言います。TOEICに関しては、参考書が旧形式対応でも勉強の質には全く関係ないんです。

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旧形式と新形式(2016年~)の違い

TOEICが新形式になったといっても、大きな枠組みや構成は変わっていません。全体の問題数、回答時間、パート数などは同じです。ただ、全体に大きな影響を及ぼさない範囲で、問題の出し方が一部変わりました。

TOEIC旧⇒新変更点:各パートの問題数の変化

一番全体の構成に変化を与えているのが、各パートごとの問題数が変わり、少なくなったり逆に増えたりしていることです。具体的には下記の表のように改定されています。

  • 青枠:数が減った問題
  • 赤枠:数が増えた問題

リスニングは、Part1の写真を見て正しい描写を選ぶ問題が減りました。その代わり、Part2の質問と回答をマッチさせる問題、Part3の複数人の会話を聞く問題、Part4のシングルスピーカーによる説明文を聞く問題が増えました。これにより、TOEICは単発の英語文を聞き取る能力よりも、ラリーの長い会話や応用性のある長い英語文を聞き取る能力にシフトしていることがわかります。

リーディングは、Part5の単発文法問題が減りました。その代わり、Par6長文穴埋めとPart7長文読解問題が増えています。リーディングでも、文法を知っているかどうかより長い文章を理解できるかどうかに重点を置いているのです

TOEIC新形式では、リスニング・リーディング共に、「長い英文の意図を文脈の中で理解する応用力があるかどうか」を問うようになりました。これが大きな違いですね。

TOEIC旧⇒新変更点:【リスニング】今までと違うニュアンスの問題が加わる

さらに、一部問題の中身も微妙に変化しています。

公式HPによる変更点のまとめは以下の通りです。

まずはリスニングから。

リスニングセクションの変更点

  • 写真描写問題(Part 1)と応答問題(Part 2)の設問数が減ります。←[由子]セクション問題数の変化。前項説明の通りですね
  • 会話問題(Part 3)の設問数が増えます。←[由子]これも、前項説明の通り
  • 会話問題の中に、発言が短くやり取りの多いものが加わります。←[由子]より教科書っぽさがなくなり、実際の会話に近くなると言うことです。
  • 3名で会話する設問があります。←[由子]より教科書っぽさがなくなり、実際の会話に近くなると言うことです。
  • Elisions(省略形: going toが gonnaなど)、 Fragments(文の一部分: Yes, in a minute; Down the hall; Could you?など)を含む会話が流れます。←[由子]より教科書っぽさがなくなり、実際の会話に近くなると言うことです。
  • 会話やトークの中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問が加わります。←[由子]一番変化の大きい点はココ!(下記①で説明)
  • 会話やトークの中で話し手が暗示している意図を問う設問が加わります。←[由子]一番変化の大きい点はココ!(下記②で説明)

IIBC-「TOEIC® Listening & Reading Test 出題形式の変更点」 2018.8.10参照

①問題用紙に印刷された図から解答する設問

旧形式のリスニングでは、問題の手がかりは聞き取った内容しかなかったわけですが、新形式では問題用紙に図や表やグラフが描かれるようになり、問題を解く手がかりとして読み解くことが求められます。

例えばこんな具合

リスニング内で、次のような会話がなされます。

….I just got a call from customer. Some people will not come to the organization’s event for their personal reasons. So we now only need to deliver 15 T-shirs for Men.

問題用紙には次のような表があります。

T-shirts order

Type Quantity ordered
Women’s 30
Men’s 20
Kid’s 10

聞き取った内容と表をもとに、次の問題に答えます。

Q. Which quantity number should be corrected?

A. 30

B. 20

C. 15

D. 10

答えはBですね。

「イベント不参加の人がいるので、男性用Tシャツは、15枚だけでよくなった。」だから、「もともと男性用の注文数は20枚だったのが15枚になった。」

質問は、「どの注文数を修正する必要があるか」を聞いているので、「B.20枚」が正しい。

TOEIC新形式では、図表付き問題はTOEICテストPart3-4の中に、だいたい5問あります。で、たいていちゃんと聞いていれば解ける問題なので、難しくないです。構成が複雑になった分、無駄なひっかけもなく、シンプルです。

②話し手の本来の意図を問う設問

リスニングでは、「今Aさんが言った『・・・』という一言は、どういう意味でしょうか?下記の4つの選択肢から選びなさい」というような、文脈を問う問題が加わりました。文章をそのままとらえるのではなく、文脈(会話脈)の中で、言葉の真の意味を理解できているかを知りたいのです。例えば、ちょっと(というかかなり^^;)下品な例ですけど、

“Hi, Alice. I saw your family photo. Is this lady your mum? I cannot believe that. I thought she is your older syster.”「アリス、きみの家族の写真を見たけど、この女性はお母さんなの?信じられない、お姉さんだと思ったよ。」

と、ある文脈の中で言ったとしたら、これをどうとらえますか?

A. The woman in the picture is probably not Alice’s mother. 写真に写る女性はおそらくアリスの母ではない。

B. The lady looks younger than he thought. 女性は彼が思っていたよりも若く見える。

C. Alice has an older syster. アリスには姉がいる。

D.Alice’s mother is not in this picture. アリスの母はこの写真には写っていない。

答えはBですね。

実際の言葉をストレートにそのまま受けると、「この人あなたの姉だと思ったけど母なのか。」という風にしかならないけど、前後の文脈を見ていけば、要するに「かーちゃんすげー若けーな!」ということが言いたいのです。この設問、私がてきとーに考えてみました。こんな下品な問題は絶対に出ないので安心してください

TOEIC新形式では、こういう話し手の意図を問う問題はTOEICテストPart3-4の中に、だいたい5問あります。で、たいていちゃんと聞いていれば解ける問題なので、難しくないです。

TOEIC旧⇒新変更点:【リーディング】今までと違うニュアンスの問題が加わる

公式HPによる変更点のまとめ、リーディングでは次の通り。

リーディングセクションの変更点

  • 短文穴埋め問題(Part 5)の設問数が減ります。←[由子]セクション問題数の変化。前項説明の通りですね
  • 長文穴埋め問題(Part 6)の一つの文章に含まれる設問は3問から4問に増えます。←[由子]セクション問題数の変化。前項説明の通りですね
  • 文書の全体的な構成を理解しているか問う設問が加わります。具体的には、
    1. 長文穴埋め問題で、文書内の空欄に最も適切な一文を選ぶ問題←[由子]一番変化の大きい点はココ!(下記①で説明)
    2. 読解問題(Part 7)で、文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ問題←[由子]一番変化の大きい点はココ!(下記①で説明)
  • テキストメッセージやインスタントメッセージ(チャット)、オンラインチャット形式で複数名がやり取りを行う設問が加わります。←[由子]一番変化の大きい点はココ!(下記②で説明)
  • 読解問題で3つの関連する文書を読んで理解する設問が加わります。←[由子]一番変化の大きい点はココ!(下記③で説明)
  • 読解問題の設問数(1つの文書、複数の文書)が増えます。←[由子]セクション問題数の変化。前項説明の通りですね
  • 文書中で書き手が暗示している意図を問う設問が加わります。←[由子]一番変化の大きい点はココ!(下記④で説明)
  • IIBC-「TOEIC® Listening & Reading Test 出題形式の変更点」 2018.8.10参照

①文書内の空欄と適切な一文をマッチさせる

空欄に、単語ではなく文をマッチさせる問題が新たに加わりました。設問は2種類あって:

1.指定された空欄に入る文を一つ選ぶ。(Part6

2.指定された一文を、文書内のいくつかの場所のうちどこに入れるかを選ぶ。(Part7)

どちらにしても、前後の文脈を理解していることが必要です。

②携帯メッセ・チャット画面を読み解く設問

今までの長文はレターやメールが多かったのですが、時代の流れに合わせ、チャット画面なども盛り込まれるようになりました。よりフランクで会話的な内容になるので、リスニングをリーディング用に文字に起こしただけ、という風に考えるのがいいです。リスニング同様、3人以上の人が参加していることもあります。そのため、誰が何を言っていて、それぞれの人物の関係性はどうなのか、というところを文脈から判断していく必要があります。

③3つの関連文書を読解する設問

えー3つも読むの!?となるかもしれませんが、一つ一つの文書は対して長くないのです。ただ、関連性がある文書なので、「どのように関連しているのか」を意識しながら読めばよいのです。

文書の組み合わせでよくある例:

  • 新商品のポスター/問い合わせメール/返信メール
  • イベントケジュール表/スケジュール変更についての案内/イベント感想メール
  • 新開店レストランのHP/レストラン紹介の新聞記事/メール問い合わせ

だいたいこんなんが多いです。ポスター/メール/ネットページ/何かの案内表/新聞記事・・・この辺が来るであろう、と身構えておけばOK。

④書き手が暗示している意図を問う設問

これは、リスニングの変更点「話し手の本来の意図を問う設問」と一緒です。主に携帯メッセ・チャットの読解問題にほぼ必ず一問あると思います。「登場人物の一人が言った・・・という発言は何を意味しているか」という問い方で出てきます。リスニングの時と全く一緒ですね。

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TOEIC旧形式参考書で問題なく勉強できる理由

さて、これだけいろいろな変更点はあるものの、だからといって、今までの参考書が使えなくなる、意味がないのか、というと、全くそういうことはありません。むしろ、形式が変わったからこそ古い本をぜひ活用していただきたいと思っています。

新形式で問いたいのは文脈。大事なのは「速解・速読」です。

TOEICの形式が変わり、「長い英文脈を理解できる応用力があるかどうか」を問うようになりました。上記での変更点解説で説明したとおり、「文脈」が大事なのです。これは、複数人の会話の中で会話と会話の流れを理解できるか、複数文書の中で文書間のつながりを意識しながら読めるかどうかなど、多岐にわたる概念です。この能力を身に着けるには、とにかく「文章を読むこと」、それしかないのです。旧形式・新形式はどうでもよくて、旧形式の参考書でもいいからとにかく英文を、それもできるだけ長いものを、ひたすら速く読んで理解する練習をしてください。ちょっとくらい知らない単語や分からない文法があっても大丈夫です。前後の文脈から推測で意味が分かることもあります。ムリかな、と思ってもめげずに理解しようとする精神力を「ひたすら読む」ことによって身に付けてほしいのです。その練習のために、わざわざ新形式の問題だけを準備する必要なんてないのです。

単語・文法の重要性は変わらない

新形式では、リスニング・リーディング前半の短い英文問題の数が減っています。世の参考書はこの状況に対応するため、問題数が多くなった部分にウェイトを置くようになります。「長文が重要」というのはもちろんそうなのですが、だからといって前半を軽視してよいわけではありません。Part1が10問~6問に減っても、Part5が40問から30問に減っても、そこで点数を稼がなければTOEIC全体の点数UPにつながらないことには変わりないのです。とくに単発問題は、長文と違って引っ掛けが多いです。

高得点を狙っているなら、「重箱の隅つつき問題」は落とせません。たった一問でも大事なんです。

初心者でそこまで高得点を狙っていない?それならなおさら後半の長文にまで手が回らない分を前半で点数稼がないといけないですよね。

どちらにしても、単語・文法の勉強はTOEIC学習において基礎中の基礎であり、今までの参考書が無駄になることなんて決してないのです。むしろ、今の参考書の流れが長文読解に傾いているからこそ、単語・文法に力を入れたい人は旧形式対応の参考書の方がみっちり学習できてよいと思いますよ。

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結局新形式対応の参考書は必要?

極論を言うと新形式対応テキストは、なくても十分勉強はできます。でも、TOEICを受ける以上、心構えとして、どのような問題が出るのかを一通り知っておく必要はあると思います。旧形式と新形式で、何が違うのか、今のPart1-Part7で出る問題形式が分かっていれば、本番テストでも「次はこういう問題が出るぞ」という心構えをもてる分、時間を有効に使えて、有利ですよね。

「TOEIC新形式対応の参考書は必要かどうか」に対する応えはYES。具体的には、TOEIC公式問題集の新形式対応版が1冊あれば、それだけでよいと思います。他の参考書は一切いらないですよ。

今公式に出ている新形式対応版問題集は以下の4冊です。

2016年からの新形式に沿っている公式問題集

で、私が使ったのは一番上の問題集だけでした。(下記画像のやつね)

これ実は、2016年5月より前に出た問題集なんですよ。新形式が始まる前にサンプルとして出されたもので、今でも公式問題集の1冊として出版が続いています。

そんな初期の初期の問題集で本当に大丈夫なのかと思われるかもしれませんが、十分新形式受験の参考になりました。また、この公式問題集に出たものと似たような問題が実際の試験でもたくさん出ました

実際に、この問題集1冊と、旧形式参考書3冊を使って勉強した方法はこちらにまとめてみました。↓

【TOEIC】初受験で970点達成した方法-試験勉強2ヶ月半

ぜひ、すでに持っている参考書、誰かからいただける参考書は無駄にせず、有効活用してくださいね。

高得点は十分に狙えますよ★

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著者について

由子

由子

中国上海在住。大都会上海が大好き。新海誠監督の「秒速5センチメートル」が好き過ぎるので、ブログ名にしてしまいました(o^^o)
日本と海外両方を拠点に生きるための便利情報、日常で気になるアレコレ、を独自の視点で発信しています。
中国語HSK5級、TOEIC970点を1回で取得。最近はTOEIC受験対策中心に記事書いてます。 [詳細]

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