ごせんちめーたー

上海在住新大阪人(一時帰国中)。妊娠中にTOEIC初受験し、970点達成しました。

映画「誰も知らない」異臭を放った宝石の意味

calendar

reload

映画「誰も知らない」異臭を放った宝石の意味

実際にあった、子供置き去り事件をモチーフにした物語ですが、辛さや悲しさを前面に出すのではなく、子供達の生きる強さや瞳の輝きを強調している作品でした。大人の雑音をかき消すような子供達の笑顔いっぱいの演技が自然で、映画と言うよりもドキュメンタリーを見ている感覚です。映画「誰も知らない」の感想をまとめました。

SPONSORED LINK

映画「誰も知らない」の特徴

自然な演技

演技の自然さ、というところは、本当に子供ながら良い役者さんがそろっているからだと思います。聞くところによると、この作品は台本なしで撮影されたそうです。当日集まった役者さんに、今日はこんなことをしてほしい、こんなことを言ってみて、と言う感じで、小さなヒントを与えるだけで自然な行動シーンを撮ったようです。大げさな台詞や長い台詞はなくても、淡々とした言葉やしぐさだけでこんなにも心情が伝わるものなのかと驚きました。特に、主役の男の子の力強く何かを見透かすような視線には、心に突き刺さるものを感じました。

「母親」を求める子供のむなしさ

子供の心理をうまく描いていると思ったことは、母親に対する感情でした。母親の勝手で置き去りにされ、学校にも行かずに自分達だけで一生懸命暮らす子供達だけれど、生まれたときからその環境だから、知っている大人は母親だけ。結局は母親が好きで、母親の愛情を求めているということ。特に長女が、時々お母さんが置いていったものを眺めながら面影を感じている様子に、母親という存在は、たとえどんなに子供にとって好ましくない親でも、大きいものなのだと感じました。唯一自分に一番近い大人だから。一番信頼したい、一番頼りたい存在だから。それなのに、頼れないという現実が、年齢が大きくなるにつれて大きなわだかまりとなっていくのです。

SPONSORED LINK

主題歌がすばらしい

主題歌「宝石」に見る社会の闇

Schnauzer / Pixabay

主題歌である、タテタカコさんが歌う「宝石」には、ストレートで力強い表現が多々見られます。例えば、「氷のように枯れた瞳で、僕は大きくなっていく」など。主人公の男の子の印象的な瞳を的確に表した歌詞だと思います。また、「異臭を放った宝石」という言葉には大きな衝撃を受けました。まさに、この物語の子供達を、映し出した偉大な言葉であると思います。社会の誰もが目をそらす、見放された存在である子供達。くさいものにふた、というけれど、まさに異臭を放っているかのように、人は彼らの横を通らずに自然とよけて、遠回りをする。見えないベールで覆われている子供達。でも、真剣に生きるきらきらとした子供達。それは、宝石と同じくらい価値がある存在。「異臭を放った宝石」と言う言葉には、隠されて生きる存在への様々な思いがこめられている気がしました。

この記事をシェアする

著者について

由子

由子

中国上海在住。大都会上海が大好き。新海誠監督の「秒速5センチメートル」が好き過ぎるので、ブログ名にしてしまいました(o^^o)
日本と海外両方を拠点に生きるための便利情報、日常で気になるアレコレ、を独自の視点で発信しています。
中国語HSK5級、TOEIC970点を1回で取得。最近はTOEIC受験対策中心に記事書いてます。 [詳細]

folder ★★フラワーアレンジメント・生け花

【フラワーアレンジメント】オアシス(給水フォーム)の作り方
more...