18歳からずっと海外暮らしの由子は、成人しても住民登録をしないままできました。海外移住時に転出届を出して住民票を抜き、それ以来ずっと住民票は抜いたままです。何も考えずにそうしていた訳ではなく、住民登録ができなかった理由があります。
■この記事のもくじ■
住民登録の大前提
海外居住者のみなさん。住民登録をするには、これなしではスタートラインに立てない大前提があることを、知っておく必要があります。それは、
「自分の住民票に書いてもいい住所が日本にあること」
例えば、適当な住所に登録なんてできません。住所を届けるにあたって証明は求められないので適当に書こうと思えば可能ですが、役所から何かが届けられる住所は住民票の住所になります。適当な住所にしていたら、大問題です。
幸いなことに、ほとんどの人は、日本に両親、兄弟、あるいは、比較的近しい親戚を置いて海外に羽ばたいています。だから、この条件を満たさない人なんて、ほぼいないと由子は思っています。いたとしてもほんの数パーセント。
しかし、由子はこの数パーセントのうちの一人です。
由子は、訳あって親も兄弟も近しい親戚もいないため、「日本に住民登録を受け入れてくれる住所があること」という条件を満たせず、18歳から27歳まで、住民登録をしないままでした。
これは本当の話。日本に実家がない由子にとって、日本に住民登録をすることは夢のまた夢でした。
そのため、まずは自分にこの大前提があることを確認してから、ようやく住民登録すべきかしないべきか、の議論ができるのです。
この度住民登録の大前提を満たした件
由子は、上海で出会った日本人の彼氏と結婚することになり、これを期に彼の親族の家に住民登録ができることになりました。本当にありがたいことだと思っています。
日本に実家があって、簡単に住民票を置ける人には考えられないことだと思いますが、由子のようにスタートラインに立てない人もいます。由子は結婚により、ようやく祖国と繋がりを持てるようになりました。
ただ、私は今まで住民票を置いていなかった身として、日本に住民票を置かないことが完全なデメリットとは思いません。「住民票は置いておいたほうがいいよー」と言うだけ言う人もいますが、置かないなら置かないことで得られる利点も実はあります。どこに重点を置くかで、結論が変わってくる問題です。
由子は成人後初の住民登録をするに当たり、かなり調べました。
次の記事で、海外居住者が住民票を置いたままにした場合のメリットデメリットをまとめたいと思います。
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